卵子提供を受けるには条件がある

卵子提供を受ける事ができる人は?

他の女性から卵子の提供を受ける事で体外受精を行い、妊娠する事ができる卵子提供は、不妊に悩む夫婦にとっては最後の希望の光でもあります。しかしながら、倫理的な問題などにより、卵子提供は本人が望んでもすぐに受けられるわけではありません。

まず、病気などによって卵子が存在していない女性や、卵子があったとしても異常があり、今後も妊娠・出産する可能性が著しく低いと判断されている方は卵子提供を受ける資格を満たしています。重篤な遺伝子疾患を保因する女性も卵子提供を受ける資格を貰える可能性が高いです。
夫婦の健康状態や経済力、精神状態なども判定材料になりますが、このように特別な疾患や遺伝的に妊娠出来ない体質と診断された場合は、基本的に卵子提供を受ける事ができます。

一方、卵子の老化や卵巣機能が低下している方は対象外で、別途対外受精を6回以上受ける実績が必要とされ、相当の費用と労力を費やさなければなりません。

なぜハードルが高いのか?

卵子提供を受ける資格のハードルが高いのには理由があります。 一番は倫理的な問題です。卵子提供は他人の卵子を用いるため、生まれた子供がいつの日か「私の本当のお母さんは誰?」という根本的な問題と向き合わなければならないからです。 また他人の受精卵を自身の子宮で育てなければならないので、卵子にも本人の身体にも大きな負担がかかるのは明白です。実際に自然妊娠と比べ、早産や先天性疾患などのリスクが明らかに高くなります。 このような理由から望むままに推進する事ができず、日本では卵子提供に関する法律や制度が不十分なままなのです。 とはいえ、卵子提供は子供が欲しくても授かる事ができない夫婦にとって、藁をもすがる思いで決断した「最後の希望」である事には変わりません。1日でも早く、国内の卵子提供の法整備が進んで欲しいものですね。